file 1 心理学研究部の美少年

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え? 私の口元を強く掴んだミノルの顔は、一見穏やかだけれど、とても冷たい表情をしていた。 ……怒ってるんだ。 生徒にバレてしまったこと。 顎に感じる、ミノルの苛立ち。 「……なんで生徒に話すかな? 結婚までの計画が台無しになるじゃないか」 「…ちが、…話したんじゃ……」 ーー″ない″ 全部を言う前に、ミノルの唇が私を覆った。
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