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私が電話口でそう伝えると、見つめていた有本くんの目が大きく見開いた。
「はい。……星乃を窒息させて殺して、私が現在の住まいの地下に冷凍保存してました。父のアトリエにガソリンを撒いて火をつけたのも私です」
十五年前、当時14才未満だった私が、刑事責任に問われることはない。
「妹の殺害を、松丘に脅された父は、仕方なく模写画を譲り渡したんです」
父を、
殺人と詐欺の汚名から救ってあげられるのは私だけーー
「……はい、ここでお待ちしています」
最期くらい、
キレイな身でいさせてあげたい。
ただ、それだけだった。
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