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どうやら有本くんは昼間の話が気になっていた様子。
「その現象が、ドッペルゲンガーなのか、それとも他人の空似なのか……凄く気になるし真実を突き止めたくなった」
素人の研究でどこまで分かるというんだろ?
いくら賢い生徒でも、ハッと見てしまう位の美少年であっても、正直、研究対象にされるのは迷惑……。
ため息混じり帰路につく。
「一緒に帰るのは構わないけど帰宅遅くなるわよ? ご両親心配するんじゃない?」
「俺、一人暮らしなんで平気です」
私の心境を察していないのか、当たり前のように並んで歩き始めた。
「そう…寂しくないの?」
「全く」
「夜も?」
「はい」
「……ちゃんとごはんは食べてるの?」
「ご心配なく三度三度食ってます」
「……そう」
「……はい」
「……」
ひと気のないスクールゾーン。
民家の前を通れば晩御飯の匂いも漂ってくる時間帯だ。
……お腹すいていきた。
何だか早く口直しをしたい。
無言でいるとお腹の虫が聞こえそうで、有本くんの部活動に話題をふった。
「部員が集まらなくても部活動は続けていくの?」
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