file 1 心理学研究部の美少年

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「……どうした?」 悲鳴を上げて、恐怖から視線をそらす私の下で、思うように腰を上下させていたミノルの動きも止まる。 「……今、窓の外に人が……」 「え? 」 「そこ……」 リビングの西側の窓に、確かに人影があった。 私を身体から下ろしたミノルは窓の方へと近寄って外を確認する。 「誰もいないけどな?」 「……本当にいたの」 「外の車のヘッドライトとかで何かの影が窓に映ったんじゃないの?」 「……」 けして、大きくはなかったけど、あれは人だった。 微かに残る震えを隠すように、ソファーの近くにあったタオルケットを身に纏う。 「美紀の感じる声に誘われた覗き魔かもな」 そんな私を楽しそうにミノルが眺める。 「……だから言ったじゃない。カーテン閉めさせてって……」 「だから、そんな風に恐がる美紀の顔が好きなんだよ」 鎮まらないままの身体を押し付けて、今度はミノルが私の上に覆い被さった。
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