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「あ、そう言えば、お前が剣菱と関係あるかもって言う不確かな情報が部署に知られちゃったみたいだぞ」
出社して早々にあいつ等に問いかけられた時の事を教えてやれば
「どこから漏れたんですかね?」
首をかしげて不思議がっている。
「おそらく情報ツウ佐々木の仕業だと思うけどな・・・・」
まあ、あいつが本命だろうな。
「茉優も、どういう訳か社内のいろんな情報に詳しいんですよねぇ」
ん?そっちにも情報ツウがいるのか?
「もしかして、付き合ってたりして・・・・・」
お互いの情報を共有し合っているのかもしれない。
「あ、青葉はどうしてわたしの事を知ってたの?麻里亜に聞かされた?」
背中越しで会話していた真澄が振り返って俺を見るから
「おいで」
一度持ち上げて膝の上で横座りさせて、胸に頭を抱き寄せてから
「俺は、会社の前で麻里亜に会う前から知ってたよ」
きっと、真澄は俺に自分の事を知られるのを怖がっていたんだと気がついてはいた。
まあ、知られたくはないと言う真澄の心内もわかっていたし、話が話だけに「俺聞いちゃったよ」とも話しかけられなかったし・・・・
「なんで?」
顔を上にあげて俺を仰ぎ見る真澄に
「パーティーの時に智之さんから聞いた。あ、俺から聞いたんだから、智之さんを責めるなよ?」
こいつの事だから、智之さんにも食って掛かりそうだから牽制を入れておくと
「責めませんよ。失礼な・・・・」
っぷ!憤慨してやんの!!
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