拉致=結婚

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「お前が俺の言葉を聞いて、殻に閉じこもる様に感情を失くしてしまったのは、俺に対しての気持ちがあったからだと自惚れてもいいかな?」 嬉しそうに言う彼だけど、こっちはバレて恥ずかしくなって布団をもう一度引っ張った。 「真澄。顔を見せてよ」 再び男の力を使って布団をめくられれば、おそらく赤くなっているであろうわたしの顔を彼にご披露してしまっている。 「真澄。ちゃんと答えて?」 優しく、揶揄う訳でもなく聞いてくる彼に 「自惚れてください・・・・・・」 覆う布団を取られてしまっているから、自分の両手で顔を隠しながらその言葉を伝えた。 「・・・・・・・・・・・・・ヤッタ」 小さく零れた彼の本音に、つい、顔を覆っていた手に入れていた力を緩めると 「ありがとう・・・・・・」 わたしの手を退けて、ゆっくりと顔が近づいて来て、唇が重なった。 頭の下に手を置き、引き寄せられながら啄まれるキスを繰り返され、段々とそれが深くなる。
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