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「・・・・・・・ん、・・・・・・・課長」
少し離れたすきに話しかけると
「ゴメン・・・・・嬉しくて・・・・・・」
顔を間近にしてうれしそうに笑う彼に
「課長・・・・・・」
もう一度自分から彼に抱き着いてキスをした。
自分から仕掛けたキスに、すぐに主導権を彼に持って行かれる。
深まるキスに水音も室内に響き渡るほど・・・・・・
「ダメだ。抑えが効かなくなる。今夜はとりあえず休みな。俺も半休取るし、真澄は一日休めるように話しておくから。朝になったら東京に戻ろう?」
めくられた布団をかけ直して、彼も同じ布団の中に入って来た。
「わたしも半休で仕事に行きます」
今日?昨日?も休んでしまっているからと、そう伝えると
「お前の場合は有休も余っているから、休ませろって言われてるんだよ」
困った顔のまま笑う彼。
用事もないし、滅多に体調も崩さない健康優良児のわたしは会社を休むことがなく、毎年有休を消化せずに終わっていた。
2月3月になると、休めとせっつかれるがそのころが一番会社が忙しくて休める筈がない。
「っな?だから真澄は休んで」
おでこにキスをされて腕枕をする彼に引き寄せられて、背中をトントンとされれば、安心する気持ちのまま眠りの世界に誘われて行ってしまった。
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