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着替え終わって更衣室の扉を開けて再び目玉が飛び出すかと思った。
「そんな所にいないでくださいよ!」
人がいなくなって廊下の照明も落とされて薄暗い中、ボーっと人が立っていればオバケかと思ってしまうではないですか!
「どうせ、着替えたら速攻帰ろうとしてたくせに」
あら、わたしの作戦なんて想定済みでしたか・・・・
「行くぞ」
近づいて来て、わたしに手を伸ばして来るが・・・・わたしに繋げと?
黙って伸ばされた手を見つめているだけのわたしに
「ほら!」
その手を少し振って催促をして来る。
別に手を繋ぐ必要はない。わたしは要介護者でもないし、恋人同士でもないし。
でも、
なぜだろう?
自然とその手を掴んでいる自分がいた・・・・・・
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