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「それと、会社で麻里亜に会った次の日、俺、智之さんに会社に呼ばれたんだよ。麻里亜を会社に呼び出して決着つけようって言ってもらってさ」
ずっと俺の顔を下から仰ぎ見ている真澄と視線を逸らす事なく言えば
「あ、わたしが智之さんのお宅に泊まった日?」
「そう。その時に、たまたま会社に麻里亜がいるのを社長に知られて、智之さんのお部屋に社長も来てさ、社長とはその時に挨拶させてもらって顔見知りになったわけ」
「そっか・・・・お父さんとも、その時か・・・・・」
下を向こうとしている真澄の顎を持ち上げて
「まあ、その所為であの親子が逆上して、お前にひどい事と会社にとっては不利益になるような事をしたって感じだろうけどな」
思い起こしていたら苦笑いになっちまった。
「わたしの事はその時に芽生えた感情が引き起こしたかもしれませんけど、会社の株を壌土する話はもっと前からだと思います」
言われてみたらそうだな・・・・・
「中内と夫人はいつからの付き合いだったんだろうな」
もう、その答えは警察もしくは裁判で明らかにされるしかないだろうな。
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