拉致=結婚

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「んで、どうする?俺、明日の昼にあいつ等から質疑応答を受けるように言われてるんだけど」 なんだか、俺も記者会見させられそうな気分だな。 「質疑応答って・・・・」 同じことを思ったのか、真澄も笑っている。 「どこまで話していい?」 あいつ等の事だからそれ以上の噂を拡散する事は大丈夫だろうけど、俺の話じゃないから一応真澄に確認を取ると 「いいですよ。おそらく、そう遠くない日にはわたしの事もバレてしまうでしょうし。その時に聞かされるよりかは、もっと早い段階で教えちゃってください」 自分から話す事は、やはり乗り気ではないけど、俺から伝える事に関しては大丈夫らしい。 「わかった。じゃあ、この間美咲さんのお店にも迷惑をかけちゃったから、昼はあそこで食べながら話して来るかな?」 「あ、そうだった。美咲さんにも謝っておいてくださいね」 思い出したのか、俺の背中に腕を巻いて抱き着いて来た真澄に 「ちゃんと謝っとくよ。あ、立花さんにも伝えといてもらわないとな」 あの人は、俺が行く前からずっと探しててくれたし。 抱き着かれた真澄の体を引き寄せ、頭のてっぺんに口付けして行くと、顔を上げた真澄の顔にも近づいて 「真澄・・・・・・・・好きだよ」 もう一度気持ちを伝えてキスをした。
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