第1章           JK蒲須田法子(かますだのりこ)

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ある日の午後、コンビニ店内のイートインでファーストフードを食べている 若い女が目につく。 名前を蒲須田法子(かますだのりこ)と言い、都内女子校に通う17歳の高校3年生。 法子はいつも、学校帰りにコンビニに寄って買い食いをしている。 夕飯まで待ちきれず、ここで夕飯前の下ごしらえを整えているのだ。 法子にとっての一番の楽しみは、食べる事だからだ。 中学生の時はかなりスリムで、結構他の男子から告白を受けていた。 しかし、高校に入学した途端ブクブクと太りだし、誰からも相手をもされなくなった。 身長155センチに対して、体重が80キロを超えている。 スタイルも醜くなり、腕や足も太くなったと同時に、ぷっくりとお腹まで出てきた。 これではいけない!1日6食がいけないのだろうか。 イートインでの姿は、まるでジブリ映画ので千と千尋の神隠しの冒頭部分、 千尋の両親が見知らぬ食堂で、大量の食べ物を食事しているうち豚に変化していく、 あの姿にそっくりなのである。 1日6回食べる女は誰からも相手にされないと言われるが、それは当たっているのだろう。 だからして、高校に入学してからプールの授業では、スクール水着を着ると 背中の肉がはみ出してしまう。 その為、プールの授業はすべてキャンセル。 体育の授業ではブルマーが義務づけられている為、こちらもキャンセル。 走る豚足と言われては、かなわない。
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