第1章           JK蒲須田法子(かますだのりこ)

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一瞬、法子も驚きを隠せない。 やっと、見る目を持った人間がいたのだ。 「芸能関係の人ですか?」 男が素直に頷く。 その瞬間、法子の脳内物質ドーパミンが一気に吹き出した。 完全にセキュリティブロックが崩壊する。 今まで、男を寄せ付けなかったセキュリティロックが解除されたのだ。 「でも、私がモデルになれますか?」 「僕に任せてくれれば、貴方をスーパーモデルにしてみせますよ」 生田目の口角が上がると、瞳がキラキラキラリ。 流石に、法子も怪しいと思いもしたが。 「しかし、待てよ、このチャンスを逃せば二度と巡ってこないかも・・・」 これが最初で最後かもしれない。 考え直した法子は、男に媚びるように尋ねた。 「こんなデブの私を、どうやってスーパーモデルに?」 「適材適所という言葉があって、君もスーパーモデルになれる場があるんですよ」 自分がスーパーモデル・・・目の前の男がその期待に応えてくれるかもしれない。 いや、ひょっとしたらAV強制出演では!? 「本当に大丈夫?」 怪訝な表情の法子。 「グッジョブ!!」 それに対して、社長がさも自信ありげに右手の親指を立てた。 迷っていた法子も、思い切って決心。 既に彼女も、夢を掴んだ気分に。 「それでは、僕の事務所で契約を」 妙に説得力のある生田目の言葉に押され、赴く事に。 「どうぞ、こちらへ」 とりあえず言われた通り、法子も男のあとをついて行く。
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