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第2章 すったもんだの蒲須田法子
待ちに待ったミスコンテスト当日、秋葉原ホテルには沢山の参加者が集っている。
ホテルは12階建てで、5階の大広間で行われるようだ。
法子が一階のロビーに入ると、壁一面に。
(スーパーモデル協会主催、第1回スーパーDEBUコンテスト)
「スーパーデブ!?」
否応なく不安感が、脳裏を過る。
そこに、生田目社長がやってきた。
「待った、すぐ楽屋に行きましょう」
社長も非常に軽いのりだ、法子が頷く。
それにしても、こんな大事な場所でもグレーの全身タイツ。
「信じられない!」
やはりここは、モジモジ君のドッキリではないか?
ひょっとしたら、何処かに隠し穴があるかもしれない。
もしも穴に落下した場合、落ち芸をすべきか?
真剣に考える法子。
「んなこたない!!」
今度は、タモリが出てきそうだ。
妄想に妄想を重ねる法子、あまりにも馬鹿馬鹿しいので妄想はもうよそうと考えた。
他の参加者を見てみると、皆かなり太っている。
嫌な予感と不安を抱いたまま、社長の後ろをついていく。
エレベーターで5階まで上り、ホールを出ると正面に開催会場、左に曲がると楽屋だ。
それにしても、嫌な予感は的中した。
楽屋に入ったところ、愕然とする。
「なにこれ!デブばっかり!!」
怯んだように呻く法子、それもそのはず体重100キロ以上の女性達ばかりだ。
「なんですかこれは?」
思わず、社長に問いただすと。
「これは、太った女性の為のミスコンテストなんですよ。
痩せすぎは不健康ということで、自然美と健康的な女性を発掘するのが目的なんです」
すると、法子の眼に飛び込んできたのはスクール水着とブルマー姿の参加者。
「ヒッ!!」
唖然とする法子に対して。
「今回のコスチュームは、スクール水着とブルマーがテーマなんです」
この社長の一言が、法子の胸に突き刺さった。
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