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やがていつもの魔法使いがやってきた
(とうとうやって来たか この氷山は約20年に渡って湾に浮かび)
(悪魔の氷山と恐れられているものさ 強風が運悪くこちらに吹いたようだ)
(日本という国の東京というところ全体と ほぼ同じ大きさの巨大なものだ)
(もうすぐコロニーの海岸に衝突するよ 皇帝ペンギンの坊やたちは)
(はやく べつの海岸へおゆき アデリーペンギンが大変だ)
(私が1週間くらいは魔法でひきとめておくけど 強力な魔法で)
(つかれるから それ以上はむりだね)
(ただ一つだけ助かるのぞみがあるが たいへん危険な場所へゆかなければならない)
アデリーペンギンの長老が
(いったいそれは どんなところなのですか)
魔法使いは
(遠い昔からこの南極を守っている オーロラという神様がいるのさ)
(ペンギンが食べられないように シロクマが渡ってこれなくしたり)
(こわい人間が容易に近づけないように 南極への海に恐ろしい)
(はばのひろい嵐の海流域をつくって 守ったのさ )
(そのオーロラさまは 深い海の中に入口がある 洞窟のなかさ)
(そこへゆくには シャチやヒョウアザラシのいる 海の中を通らねばならない)
(そのオーロラさまにお願いするしかないだろう )
アデリーペンギンの長老が
(どんなに危険でも あの氷山が衝突したら エサ場がなくなるから)
(ゆかなければならない みんなでさっそく相談しよう)
アデリーペンギンの長老が中心となって話し合う
(大勢では目立ってしまい シャチやヒョウアザラシにきづかれるから)
(わかい5歳のもの 力のある10歳のもの 知識のあるとしよりの15歳のものの)
(3人にしよう それぞれの特徴を生かして 必ずオーロラさまにあうのだ)
(3人はそれぞれ父 兄 弟だと思って協力してやってくれ)
(魔法使いさん それではオーロラさまのいる洞窟はどこですか)
魔法使いが現れて
(この水晶の玉が道案内だ 海中を明るく照らしながら おまえたちをみちびく)
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