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「たけのり…学校終わったのぉ?」
「かっ、かあさん!!」
「どうしたのよ、そんなにびっくりしなくてもいいでしょ…」
「かあさん!!何をしに来たのだよ!!」
「だってぇ…かあさんさみしいもん…」
「かあさん!!変だよ!!おかしいよ!!」
「えー、どうしてなのよぉ…」
「どうしてここまで来たのだよ!!」
「どうしてって…かあさんは…たけのりのカノジョだから…」
「かっ…カノジョ…かあさん、ぼくはかあさんの息子だよ…なのに…おかしいよ…」
「だって…たけのりにカノジョがいないと言うのだったら、かあさんがたけのりのカノジョになってあげるわよ…」
「かあさん…かあさんはかあさん!!オレにカノジョがいないことをいいことに変なことせんといてや!!」
たけのりは、アタシをふりきったあと、再び歩いて行った。
アタシは、煮え切らない表情でたけのりのあとを追いかけて行った。
ところ変わって、大街道のスクランブル交差点にて…
「たけのり…」
「なんだよぉ…」
「ねえたけのりってば…」
「かあさん!!変なことせんといて!!」
「待ってよぉ…」
ふたりは、押し問答の末に、アエル(元はラフォーレだったが今は複合商業施設ホテル)の玄関の前まで来ていた。
たけのりは、アタシがシツヨウ求めていたことに対して、ひどく怒っていた。
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