薄暗く広すぎる倉庫

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ヤヅァムが居てくれれば、それだけでスェマナは強くなれる気がする。ヤヅァムからはなぜか、イァサム畑の匂いがする。 きっとヤヅァムもこの大量の買い物を怖いと感じるだろう。 ハンキレンダは確かにすごい人で、書類仕事が得意で、賢くて、言葉を矯正するのに協力してくれて、確かにスェマナは尊敬している。 が、おいしいお菓子をくれたりはしないし、スェマナの気持ちはきっとわかってくれないのだ。 そこまで考えて、スェマナは頭を切り替える。 商人の下働き達が適当に物を置いていかないよう、きちんとチェックしなければ。 商人任せで荷物を適当に置かせたりしたら、数が合わなかった時に文句を言えない。 そればかりか、武器である剣の入った箱の間に、乾燥コーンの箱が置かれてしまったりしかねない。 スェマナのように、メイドでも騎士でもない女の子がここにいるのが珍しいのだろう。下働きの者たちはたまにこちらを伺う様子を見せるが、いまのところだいたい順調だ。 食べ物は食べ物、武器は武器、ときちんと整理されて置いてもらったし、数のほうも間違いない。 「順調かなぁ?」
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