第1章 3000万のベッドイン

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 仰向けのままの俺の身体を、微塵の躊躇もなくエンドが開き、貫いた。  何度も、経験している筈なのに。  慣れた行為の筈なのに。  それはまるで初めてのような苦痛と快感を俺に与えた。 「ん……っ、あぁっ」  逃れようと、貪ろうとするかのように身体を捩る。  しかしそんな俺の身体をエンドは抑えつけ。  動き出す。 「ひ……っ、あ、あぁっ!」  これ以上ないほどの衝撃の直後の、更なる律動。  エンドが俺に与える感覚に、ただただ声を上げることしかできなかった。 「あっ、はぁあっ」 「……」 「あぁっ、え、えんっ、えんどっ」 「何?」  堪えきれず呼んだ声に、鋭く反応された。 「ひゃ……! そ、それ、駄目……っ」  身体の中のものが動く感覚に、びくりと反応する。 「駄目? どうして」 「あぁあっ、や、やだ……っ」 「嫌? 本当に?」 「ほ、ほんとっ、にっ……」 「これも?」 「こっ、れもぉっ!」  体勢を変えられ、新たな刺激が俺を襲う。  既に問答にもなっていない。  ただエンドの言葉を繰り返すだけ。  エンドから与えられる優しい快感を貪るだけ。  初めてそれを知った時のように、貪欲に、淫蕩に。  そして、それは突然訪れた。 「ひゃ……!」 「これで、終り」 「お、わりっ」  腰を掴まれ、より深く深く穿たれた。 「そう。エンド」 「あ、え、えんど、えんどおぉ……っ!!」  既に自分が何を言っているのかも分からないまま、俺は欲望を吐きだし続けた。  意識が薄れる前、小さく声が聞こえたような気がした。  ――これだけ刻み付ければ、もう、忘れないだろ――  だけどそれを確認する間もなく、意識は薄れていった。
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