第3章 3000円の飲み代金

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 やっと水が止まった時には、俺はもう息も絶え絶えになっていた。 「……謝らねぇぞ」  そう言うと、遠藤はシャワーのヘッドをくるくると回し、外す。  むき出しのホースが見えた。  そして俺の身体に手をかける。  歪んだ表情を顔に貼り付けたまま。 「え、なに……」 「酷いこと、してやる」  乱暴に俺を引き寄せる。 「あっ……」  遠藤の膝が俺の足の間に割り込む。  遠藤に抱き付くように密着し、腰をやや高く浮かせた体勢になる。 「あ、な、に……」  片手で俺を押さえ、もう片方に持っているのは、ヘッドを取ったシャワーホース。  その先端には、石鹸の泡がついている。 「あ、ちょ、や……」  遠藤の意図を理解し、身体が竦む。 「あいつとの跡、洗い流してやる――」  有無を言わさぬ力で抑え込まれ、シャワーの先端が俺の中に入れられた。 「あ……あぁ、あ……っ!」  冷たい違和感が広がる。  2度、3度、ゆっくりとそれが抜き差しされる。 「あぁ、やだ……や、だ……あ……っ」  拒絶するが、次第にその声すら、甘い物になっていく。  それが俺の中深くを穿ったのを見計らって、遠藤は引きつった笑顔のまま、シャワーの栓をひねった。 「あ、ぁああああああ――っ!」
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