第1章 3000万のベッドイン

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「……駄目だろ」  その途端、エンドの指が唇に触れた。 「今この瞬間、お前の身体は俺のものなんだから」 「あ……ふ、ぁっ」  指を差し入れ、噛みしめる歯から唇を解放する。 「勝手に傷付ける真似なんかしたら」  指が、ゆっくりと唇をこじ開ける。  俺を見るエンドの表情の中に、漸く小さな冷笑を見つけた。  そう、エンドは、笑っていた。  間違いなく。  氷の様な冷笑が張り付く。 「あ……っ」  それに目を奪われる間もなく、俺の口の中に何かが侵入した。  指だ。  エンドの指が、俺の口の中をかき混ぜる。  ねちゃり、ねちゃりとわざと音を立てて。  唇の端から唾液が垂れる感覚。  だけど拭くことも叶わない。  拭こうと、思う余裕もない。 「ん……ぅあ……っ」  暫くの間、好き勝手に咥内を弄ばれた後、ふいに指が引き抜かれた。
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