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「……駄目だろ」
その途端、エンドの指が唇に触れた。
「今この瞬間、お前の身体は俺のものなんだから」
「あ……ふ、ぁっ」
指を差し入れ、噛みしめる歯から唇を解放する。
「勝手に傷付ける真似なんかしたら」
指が、ゆっくりと唇をこじ開ける。
俺を見るエンドの表情の中に、漸く小さな冷笑を見つけた。
そう、エンドは、笑っていた。
間違いなく。
氷の様な冷笑が張り付く。
「あ……っ」
それに目を奪われる間もなく、俺の口の中に何かが侵入した。
指だ。
エンドの指が、俺の口の中をかき混ぜる。
ねちゃり、ねちゃりとわざと音を立てて。
唇の端から唾液が垂れる感覚。
だけど拭くことも叶わない。
拭こうと、思う余裕もない。
「ん……ぅあ……っ」
暫くの間、好き勝手に咥内を弄ばれた後、ふいに指が引き抜かれた。
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