【始動編・ゲームの世界が壊れる刻 最終章】

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〈此方、DAIMON。 クリア条件は、私も確認した。 新たな加入者の事も、了解〉 〈此方、Charlie。 早くも目の前に、見知らぬ二人が居る。 ホスト君を待つ時間が無いから、一人で接触をするよ〉 〈美咲。 とにかく、ゲームを進めればいいのね?〉 と、チャットが続くのだが…。 此処で、ホワイトより。 〈処で、‘シークレット’って、一体なんだぁ? こんなの、今まで無かったぞ〉 と。 刹那と二人手分けして、ホームを動き始めた皇輝は、 〈‘シークレット’は、メフィストゥから追加された難易度を上げるモノです。 時にカードだったり、紙だったりします。 とにかく、一部屋一部屋を良く探して下さい〉 〈嘘だろぉっ? 30階以上のビルを、たった二人でっ?〉 〈いえいえ、捜索が終わった処から、手が空けば向かいます〉 そうチャットが交わされる間に、 〈此方ぁ、麻衣でぇす。 何か、問題の書かれた紙がぁぁ…〉 と。 すると。 〈此方、DAIMON。 そのシークレットと云うのは、クイズの様だ。 此方の紙では、数理法則クイズらしい〉 と。 だが、皇輝が返事をする間も無く。 〈此方、Charlieだ。 ホスト君、二人は既にメフィストゥと遭い。 そして、こっちに飛ばされた様だ。 直ぐに、協力してくれるそうだ〉 次々とチャットが入って来る。 そして…。 皇輝と刹那の二人が地下鉄丸の内線のホームを見て回り。 地下総武線乗り場に行ける、地下一階へと上がった頃。 「誰か居たぞ」 「誰、あの人達」 男女二人の新たなプレイヤーが現れた。 刹那と皇輝は、二人に会って話すのだが…。 男性は、中年のサラリーマン風。 女性も、同年代のフォーマルなスーツスカート姿をした人物なのだが。 オールバックの黒髪をした男性は、眉間にシワを寄せて。 「君がホストならば、この状況を何とかしたまえ。 君の茶番劇に、此方は付き合っている暇は無いっ」 と、怒り始める。 刹那は、説明を聴いて無いのかと。 「オッサン、耳が腐ってるのか? 俺達も、ホストも、その‘何とか’が出来ねぇから困って、こうやってゲームを進めてるンだろうが」 中年男性は、刹那の物言いにもイラッと来たのだろう。 「君は黙れっ! 口の利き方も知らない馬鹿者めっ!」 と、叱りつけて来る。 然し、こう言われると、刹那も苛立ちが増すと云うもの。
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