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一方、デパート内を行くCharlieは、新たに加わった二人の女性と一緒に回りながら。
(ホスト君は、大丈夫だろうか…。 また、新たなユーザーに対応して、ホストだからと責められてなければいいが…)
と、もう無駄と成った徒労に終わる心配をして居た。
また、別の一方。 佳織とサトミは、京葉線乗り場のホームを見回り。 地下3階に上がって、地上路線や新幹線乗り場に向かう、連絡通路に向かって捜索する。
ゴミ箱まで探すサトミは、捜索に動く佳織をチラチラ見て居る。
(この女とホストが、グルって・・無いのかな…)
後から加わる者は、最初を知らない。 佳織も、最初は知らないが。 それでも、皇輝を疑う気には成れない。 苦悩する彼を見て、壊れる自分の身体を知るからだ。
代わって、通路の隅まで見ている佳織は。
(あれ、そーいえば・・。 京葉線って、地下一階と三階が直通だよね。 二階って、もしかして…)
関係者専用のドアを開けば、先には通路が見えている。
「ヤ~ッパリ、こっちも行かなきゃダメよねぇ」
と、其方に入る。
何処までが正確なのか、それは佳織にも解らないが。 此方も見て回る事にする。
その彼女の後を行くサトミは、前を行く佳織に。
「ねぇ、佳織さんってさ」
殺風景な関係者専用通路を行く二人。
「何?」
「もしかして、ホストさんと面識が在る?」
「無いわ」
「へぇ…。 でも、・・・その割には、何かスゴぉく信頼してますね」
「それが悪いなら、アナタの好きにすれば」
まだ、疑惑すらぶつけてないのに、ドライで冷たい言葉が返って来た。 サトミは、会話が続かないと。
「別に、疑ったりして無いですよ。 見た感じで…」
と、言い訳をしたが。
オフィスに入って、探し物をする佳織は。
「寧ろ、自分の仲間が暴走したとは云え、メフィストゥに消されたのに。 この空気感でそんな質問を出来る貴女の方が、私には良く解らないわ。 メフィストゥも、レッドカラーも嘘って思うならば、貴女が第三者に連絡取って、私を助けてくれる?」
「え゛っ、そ・そんな…」
「メフィストゥやレッドカラーには怯えるのに、私や皇輝さんを探るの? 今、そんな事を聴かれたい気分じゃないわ」
佳織のピリピリしたムードに、サトミも自分の不謹慎さを知る。
黙った二人は、そのまま探して回る事に成る。
そして、元に戻れば。
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