第一章 プロローグ

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――死神。 いつからかそう呼ばれていた。 いや、いつからか、というのは言い訳で本当はだいたい知っている。 俺が殺人をした日。 その日から死神となった。 孤独でいいと思っていたのに、そいつは現れた。 俺をご主人様と呼ぶ、そいつが。 死神である俺をご主人様と呼ぶそいつが。 死神があたたかいてのひらを夢見るのは間違いだろうか。
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