第二章 騎士から死神へ

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 朝、太陽が顔を見せ光が地上を照らす。薄い窓ガラスからさしこむ光を感じ、ソルトはまぶたを開いた。 「…………、朝?」 一言漏らすと、前髪を右手でかきあげる。城の周りは森で木々が広がっている。そのため、朝は決まって小鳥たちが鳴いている。今朝も、小鳥たちのさえずりが響いていた。 そうして、ゆっくりと上体を起こすと、一度窓側をみやってからため息をついた。 「何をやってるんだ、リア」 彼がそう言うと窓がきしみながら開く。外から黒い影が部屋の中に侵入した。ソルトと一緒に暮らす、召使のリアだ。 「おっはようございまぁす、ご主人様!」 癖になるような、猫のような甘ったるい声で爽やかに挨拶をしながら、スカートから葉を払い落とすかのようにパタパタと揺らす。
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