2人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
何で、あんなこと言ってしまったのか…
分からねえ……
俺は帰宅するとすぐに、自室へ入って鞄を放り投げ、ベッドに突っ伏した。
そして、先程の光景を何回も脳内で再生している。
見るたびに、何で?という疑問が浮いてくる。
その答えはいつも、分からない、だった。
あの人……高崎先輩は、どこか懐かしい感じがする。
まるで、あら………あいつのようだ。
まあ、でも、見ている限りでは高崎先輩はテニス上手いから、練習はして損はないと思う、が……
何か、あの時、空気が重くなったのは伝わった。
やっぱり、高崎先輩の言葉は嘘ではなかったようだ。
でも、どうしてなんだ?
テニス部の人たち、優しいそうな人ばかりなのに。
この疑問はテニス部に入って、練習していくなかで、自然と分かるものなのだろうか。
いや、それ以前に、俺は打ち解けられないかもな。高崎先輩と言葉を交わらせたし……
俺、上手くやっていけるかな…
最初のコメントを投稿しよう!