俺は、あなたのことが…

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昨夜はあまりよく眠れず、時々頭痛がする。そんな状態だが、心配かけたくないのも含め、先輩と出来れば早く会って自分の気持ちの整理をしたかった。 そんなわけで、学校を休むことはせず普段通りを装った。そして向かえた昼休み。千葉くんに一言断りを入れてから、俺は教室を急ぎ足で飛び出した。 朝練を終えて、俺はスマホを取り出してメールを送っていた。 屋上へと着くと、人がパラパラといて、それなりの賑やかさを漂わせていた。空いてる席に座って、あの人を待った。何もせずのも退屈なので、先に昼食を食べていることにした。 ちょっと食べ進めたところで、扉付近に見覚えのある立ち姿があった。俺は静かに立ち上がり、手を挙げて自分の存在をアピールした。 それに気付いたようで、こちらへ歩いてきた。昨日のことがあり、俺は過度に緊張してしまう。それと同時に、立ち振舞いに魅了され、無意識の内に腕を見つめていた。 「…どうした…?」 「え?!あ……何でも…ないです」 俺たちは向かい合う形で座った。 「…突然、呼び出して…すみません」 「それは、大丈夫。話したいこと、あったから」 話したいこと…? やっぱり、こういうことは止めようって話?部活の練習も、昨日みたいなのは無しになるのか…? そんなことを想像していたら、無茶苦茶悲しい感情になって、溢れだしそうになった。ただ、それは迷惑なだけだから、我慢して流さないようにした。 久しぶりの昼食に俺たちは戸惑ったのか、ぎこちない会話が繰り広げられた。 食べ終わって一息ついた所で、先輩は話を切り出した。
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