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「たいぎゃ、久々。『ただいま』って言ってもらえるなんてね」
その言葉に。明里は、美里を見た。
「ご飯、できているよ」
「わあ、ありがとう」
けれど、気分を変えるように、美里が言った。
明里は、思わず笑顔になって礼を言う。
「お礼言ってくれるの?」
「だって、手間じゃない」
一人暮らしが長い明里は、基本的に自炊である。家族がいない分の気楽さはあるが、それでも食事作りは手間だ。
「世話になるとだけん、家事はするって」 「まあ、そぎゃんばってん、嬉しかたい」 「そう言えばね」
照れくさいのか、美里は話を変えた。
「私、思い付いたんだけど。干し柿を柔らかくする方法って、ヨーグルトに漬けたらよかとじゃなか?」
「ヨーグルト?」
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