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くっ!体勢が悪すぎるっ身長がオレの胸より下くらいとはいえ、マウントを捕られたのは不味いっ
おまけに噛み付こうとして来やがるッッ
月明かりに照らされゴブリンの尖った牙が不気味に光る。
噛まれたら確実に重症だろう。
「くっ!…うぉらぁぁッッ」
『ギャガァァァァァ』
首を掴んだままゴブリンの鼻先に思いっきり頭突きを入れる。
鈍い音がして恐らく鼻が折れたのだろう。
首の締め付けが少し緩んだが、オレはそのまま掴んでる右手を離しヤツの左頬を力一杯殴り付ける。
体勢が悪いので二度三度殴り付け、ゴブリンは横に倒れた。
安堵する間もなく急いで起き上がり、立ち上がろうとしてるヤツの頭を掴み顔面に膝蹴りを入れる。
膝っ膝っ膝ぁぁっ!
三発も膝蹴りを顔に叩き込まれたゴブリンは顔を押さえうめき声を上げるだけで起き上がっては来ない。
学生時代何度か喧嘩してて良かった!!
着ていたスーツが土で汚れてしまったことも気にせずに車に向かって走り出した。
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