遭遇

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ハァ…ハァ…見えてきた! 息を切らせながら走り続けると愛車が視界に入ってきた。 取り敢えず森を抜けるまで運転すれば電話も繋がるだろう。 警察に電話すればいいのか? ゴブリンを見付けましたって説明するのか? そもそも本当にゴブリンだったのか? 突然変異の猿か何かか? “ガンッガンッガンッ” 何だッッ? 「ウソだろッッ!」 目の前にの光景に絶句する。 2匹のゴブリンが車の周りに集まっていた。 愛車から少し離れた茂みの中から様子を見る。 “グギャア…” “ギャガァァ” ゴブリン達は持っている木の棒で車体を殴り付けている。 ふざけんなアイツらッッ!愛車に傷付けやがってッ!! 2匹相手に勝てるか? いやいや何を考えてんだオレは! ちくしょうッッ何だこの状況はッ!! ただ里帰りしてるだけなんだぞッ!! くそっくそっくそぉぉぉ もう考えても仕方ないっ 何か…何か武器になりそうなものはッ オレは辺りを見まわした。
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