遭遇

2/8
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「夢を~書いたテストの裏~…」 曲を口ずさみながら運転して、かれこれ一時間… 流石にあり得ないよな…トンネルに入る前に見たのは確かに山だったがこんなにも広い訳がない。 直線じゃないにしても10分も掛からない距離だろう。 大体ぽつんとあるような山と言っていいか分からないぐらいの大きさなのに… スマートフォンは圏外なのはまだいい…百歩譲って森の中だし。 ナビの表示がずっと森を示してるのはどう考えても納得出来ない。 どうゆうことだ?神隠し?実は事故に合って意識不明で夢を見てるとかか? まさか異世界転移…?いやいやそれこそあり得ないだろっ! そういったアニメだったりライトノベルだって読んだことはあるけどあくまで空想上の物語だろ。 フィクションであってノンフィクションな訳がない。 未確認生物やUFOなんて視聴率を取りたいメディアが作ったヤラせだし…まぁもしかしたら本当にいるかも知れないけど… とにかく異世界転移だの剣と魔法の世界だの21世紀の現代でそんな非科学的にあり得る訳がないんだ。 でも、もしそうなったら…オレ帰れるのか? ふとそんな非現実的なことを考えると、背筋が凍えた。 トイレしたくなってきた…
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!