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歩いて10分程度すると蒼白くうっすらと輝く大きな湖が見えた。
「おぉ~」
何とも幻想的な光景に思わず息を吐く。
夜なのにこんなにも明るく見えるなんて澄んだ空気なのか?
何か本当に神秘的な場所に迷い込んだ気がしてきたなぁ
湖を見ながら煙草をくわえ、キンッと金属を音を発てZipperで火を着ける。
こんな綺麗な光景で煙草を吸うのは悪い気がしたが我慢が出来なかった。
元々ヘビースモーカーだし仕方ないだろう…
喫煙者には分かってもらえるだろう。
折角だし写真を撮っておこうかな。
都会に住んでたら滅多に見れない景色だし。
胸のポケットからスマートフォンを取り出し数枚の写真を撮った。
そろそろ車に戻ることにしよう。出発して森を抜けたらメールで写真を雅人にでも送ろう。
“ガサガサッ”
通ってきた道を戻ろうと振り向いたら近くの茂みから音がした。
ッッ!!
何だ?山犬か?ふざけんなちゃっ!
夜の山ん中で焦ろうがっ!
思わず方言が出ちまったろ。
茂みから表れたのは薄黒い緑色の体をした生き物だった…
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