第一話『神の強運』

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「ふたりとも、ありがとう」なんとか二人にお礼を言う僕。 そうこうしていると、「パララパッパッパー」と最後のレベルアップの音がなって、止まった。 「あ、やっと止まった。」 「私もです。」 「私もだ。」 みんなのレベルアップも完了したようだ。 「僕は、レベル16だ。うわーいきなり上がったな?。」 「私は15ね!」 僕に応えるように、自分のレベルを告げるサラ。 「私は14です。これは職業によって差があるようですね。魔法使いは魔法を多く覚えるから、レベルアップが遅めなのかしら」 「そうかもしれない。」 奈緒子の仮説に同意する僕。 「LV.2どころの騒ぎじゃなかったね」と、Lv.が上がることを楽しみにしていた、サラがとても喜んだ。 「あ、「ヒール」を覚えてる。これでみんながケガしてたら、助けてあげられるよ!!どんどん怪我していいからね」と微笑む 「えーやだよー」 とケガしたくないよ、と笑う僕。 「あ、「ヒール」って悪人って意味じゃないわよね?」 「ないない!回復であってるよ!」 と笑う僕。 「よかった、もしかしたら、と思って」 「どんな呪文なんですか」とサラの発想に奈緒子も笑った。 「ダークサイドに落ちるとか?」とサラ。 「おそろしい呪文だ」と僕。 そんなことを言っていると、さらにコンピュータがアナウンスした。 「ジュンは5万ゴールド手に入れました」 「サラは5万ゴールド手に入れました」 「奈緒子は5万ゴールド入れました」 無機質な声でCPUが告げた。 「ええええ、5万ゴールド!!!」 サラが大声で驚いた。もちろん、僕と奈緒子も驚いた。規格外の報酬だった。
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