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「こんなゲームが有るんだね。全然知らなかった。おにいちゃんに借りてやってるんだけど、こんなに思いのままに、体が動かせるんだね。」
と、くるっとバク転してみせた。
「すごいすごい!」
僕は素直に彼女にそう言った。
ありがとう、ありがとうと彼女は言った。
「わたし、ゲームやらないから、わからないんだけど、このケームって、パーティを組んで戦うんでしょ?」
「そうそう。いろいろなスキルがあるからね。」
「じゃあ、一緒にやろうよ。君もレベル1でしょ!?」
そう、確かにレベル1なのだ。ただし、この世界最強のレベル1なのだが。それはともかく、パーティを組めるのは助かるので嬉しかった。
「ぜひ!僕はジュンだよ!」
「私はサラ!本名は桜田恭子」
と、自己紹介として、サラは気がついた。
「あ、ネットゲームで本名言っちゃダメだって、お兄ちゃんに、言われてたんだった!!」
慌てるサラ。
「ま、いいか!本名は忘れてね!ジュン!」
ウインクするかしないか、目を細めて、こちらに向かって微笑んだ。
正直、かわいい以外の感想が浮かばなかった。
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