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第十六話『神器の二連続攻撃』
サラが超巨大龍「ドラゴノス」に食べられるかいなかのその時。僕が剣を構え、走りだした。
「疾風!!」
僕が叫んだ。走りながら、SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」のさらにレアスキル「疾風」を繰り出した。
「ジュンさん!!」
僕の攻撃を応援する形で、奈緒子が叫ぶ。
視認できる全ての場所に攻撃できる、レアスキル「疾風」の剣戟が奔り、「ドラゴノス」に直撃する。
轟音とともに土煙が発生する。
ドラゴノスの姿は見えない。
「やったか??!!」
僕は、叫ぶ。
「99,999のダメージ」
表示される、ドラゴノスへのダメージ。
「99,999??」奈緒子が目を丸くする。僕もまさか、防御力の高そうなドラゴノスにもスライムと同じ、カンスト、いわゆるカウントストップの99,999のダメージを与えることが出来るとは思っていなかった。
そして、カンストのダメージ99,999を与えても、消滅せずに、羽ばたく「ドラゴノス」
「まさか、そんな敵がいるなんて」
とはいうものの、先きほどの攻撃で、サラへのドラゴノスの攻撃はキャンセルされ大分後退していた。
「な、なんとか、助かったー。」ギリギリのところで助かったサラが言った。
だが、ピンチは去っていない。
さすがにもう一撃与えれば、ドラゴノスといえども倒すことができるが、なんと、スキル「疾風」には時間制限があるのだった。これは連続でスキルを発動できないようにするためである。これがないと、振り回していれば無敵ということになってしまう。
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