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そうすると
「パララパッパッパー」というファンファーレの効果音が鳴り響いた。
「お、レベルがあがったよ!サラが楽しみにしていたLv.2だよ!!」と、効果音を聞いた僕が、サラに説明する。
「お、やった!」
と、さっきまで泣いていた事をすっかり忘れたかのように、サラはぴょんぴょんと飛び跳ねていた。彼女は切り替えが速いらしい。うらやましい。ぼくは心臓がまだドキドキしていた。ドラゴノスのせいなのか、サラのせいなのか理解らないほど。
「Lv.2で魔法覚えるかな?!」とワクワクしていた。
僕の次に、サラのレベルも上がった。さらに奈緒子もLv.2になった。
「さっそく、ステータス確認してみよ!!」
と、サラがコンフィグボタンに手をかけようとすると、その時。
「パララパッパッパー」というファンファーレの効果音がまた、鳴り響いた。
「え?」
「え!?」
僕と奈緒子が驚いた。
「なんでしょう、またファンファーレがなりましたね」と奈緒子が言う。
「うん、なんだろう。」
と、僕が返事をすると。
「パララパッパッパー」
というファンファーレの効果音がまた、鳴り響いた。
「パララパッパッパー」
「パララパッパッパー」
「パララパッパッパー」
「パララパッパッパー」
「パララパッパッパー」
まだレベルアップの音が鳴り止まなかった。
僕のステータス画面のLvはすでに9を表示していた。
そして、あとから考えると、これは運命が変わる音だったのかもしれない。
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