第一話『神の強運』

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そうすると 「パララパッパッパー」というファンファーレの効果音が鳴り響いた。 「お、レベルがあがったよ!サラが楽しみにしていたLv.2だよ!!」と、効果音を聞いた僕が、サラに説明する。 「お、やった!」 と、さっきまで泣いていた事をすっかり忘れたかのように、サラはぴょんぴょんと飛び跳ねていた。彼女は切り替えが速いらしい。うらやましい。ぼくは心臓がまだドキドキしていた。ドラゴノスのせいなのか、サラのせいなのか理解らないほど。 「Lv.2で魔法覚えるかな?!」とワクワクしていた。 僕の次に、サラのレベルも上がった。さらに奈緒子もLv.2になった。 「さっそく、ステータス確認してみよ!!」 と、サラがコンフィグボタンに手をかけようとすると、その時。 「パララパッパッパー」というファンファーレの効果音がまた、鳴り響いた。 「え?」 「え!?」 僕と奈緒子が驚いた。 「なんでしょう、またファンファーレがなりましたね」と奈緒子が言う。 「うん、なんだろう。」 と、僕が返事をすると。 「パララパッパッパー」 というファンファーレの効果音がまた、鳴り響いた。 「パララパッパッパー」 「パララパッパッパー」 「パララパッパッパー」 「パララパッパッパー」 「パララパッパッパー」 まだレベルアップの音が鳴り止まなかった。 僕のステータス画面のLvはすでに9を表示していた。 そして、あとから考えると、これは運命が変わる音だったのかもしれない。
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