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-俺は、孤児院で子供たちを相手に授業をすること以外に出来ることがなかったわけではないはずだ。
能力さえあれば、ダレイドさんのように「守護者」になれたかもしれないし、もっと別な仕事があったかもしれない。
そういう意味では、確かに自由なのかもしれない。
だが、だからといって、俺にダレイドさんほどの実力があるわけでもなく、エトリのような治癒の力も、サヤのような才能もない。
俺は、世界を救う勇者でもなければ、ダレイドさんが言うようなヒーローでもない。
凡人な俺は、凡人なりに生きるのが分相応と思った。
…そういう考え方をもっているからこそ、俺は、ダレイドさんの生き方にどこか惹かれているのかもしれない。
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