僕色に染まれー第6話ー

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「次…お茶碗持つ方…」 「はいはい左ね…」 クスッと笑いながら、結衣を背中に道を左に曲がる… 「次はお箸を持つ方…」 「はいはい右ね…」 「なんで…?」 「あん?」 僕は結衣の顔を見ようと歩きながら後ろを見る… 「なんで…つっこまない…の…?右って言えや~みたいな…」 「芸人じゃないつーの」 「あ、今、つっこんだ~」 喋るのもやっとのくせして一生懸命僕と話そうとする結衣…… 「結衣…いいから…少し寝てな…疲れたろ?」 「私寝ちゃったら家判らないでしょ…」 「じゃあ寝なくていいから少し眼を瞑ってなよ…無理して話さなくていいから…」 「…………………はぁい…」 クスッと笑って僕の背中に顔をつける… 「うふふ…」 「どうした?」 「なんでもな~い…」 僕は結衣をオンブしながらひたすら歩くのだった…
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