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ベッドを背中にしながら僕は見上げて部屋を見る…
「なんだ…?このトロフィーや写真の数々…」
部屋の壁には写真がいっぱいに貼られていた。
「これは…ジャガーザマスクじゃないか…」
ジャガーザマスクとは、ネオジャパンプロレスを代表するプロレスラーで大人気のマスクマンだ。
そのジャガーザマスクの写真が壁一面に貼られている…
「まさか…結衣…ジャガーのファン?」
いやいやまさか…と首を横に振る…
「そっか…この部屋はお兄さんの部屋だな…」
それならば分かる。
結衣のお兄さん…
真城光明(ましろ・みつあき)は身体が大きく筋肉ムキムキだ。
お兄さんがこのベッドを使っているなら、なるほど自然だ。
しかし…
今度は棚に並べられたトロフィーの数々を見ていく…
『第18回ネオサマーグランプリ優勝』
『ネオゴールデンタッグカーニバル優勝』
「な、なんでジャガーが優勝した大会のトロフィーがここに…」
さすがに僕の頭に1つの答えが浮かぶ…
「まさか…ジャガーザマスクって…」
ゴクッ…と唾を飲んだ時…
「ご名答……ジャガーはお兄ちゃん…だよ…キミは金田一くんかな?それとも…コナン…くん…」
「結衣!」
僕は立ち上がるとベッドに寝る結衣を見る。
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