僕色に染まれー第6話ー

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ベッドを背中にしながら僕は見上げて部屋を見る… 「なんだ…?このトロフィーや写真の数々…」 部屋の壁には写真がいっぱいに貼られていた。 「これは…ジャガーザマスクじゃないか…」 ジャガーザマスクとは、ネオジャパンプロレスを代表するプロレスラーで大人気のマスクマンだ。 そのジャガーザマスクの写真が壁一面に貼られている… 「まさか…結衣…ジャガーのファン?」 いやいやまさか…と首を横に振る… 「そっか…この部屋はお兄さんの部屋だな…」 それならば分かる。 結衣のお兄さん… 真城光明(ましろ・みつあき)は身体が大きく筋肉ムキムキだ。 お兄さんがこのベッドを使っているなら、なるほど自然だ。 しかし… 今度は棚に並べられたトロフィーの数々を見ていく… 『第18回ネオサマーグランプリ優勝』 『ネオゴールデンタッグカーニバル優勝』 「な、なんでジャガーが優勝した大会のトロフィーがここに…」 さすがに僕の頭に1つの答えが浮かぶ… 「まさか…ジャガーザマスクって…」 ゴクッ…と唾を飲んだ時… 「ご名答……ジャガーはお兄ちゃん…だよ…キミは金田一くんかな?それとも…コナン…くん…」 「結衣!」 僕は立ち上がるとベッドに寝る結衣を見る。
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