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ひとりは二十代も半ばくらいの、
短い金髪にタンクトップと皮のパンツ。
もうひとりはそれよりは少し年上に見える茶髪に黒い丸サングラス、
黒のレザースーツの上下を慣れた風に着こなしている。
二人ともいかにも堅気でないと分かる風体をしていた。
夏目がそっと眉をひそめる。
「お久しぶりですね」
丸サングラスの男が、
柔らかな口調で秋月に話しかけた。
「お父さまのお葬式以来ですから……もう一年以上になりますか」
「……何の御用ですか、
朽葉さん」
固くなった秋月の表情に、
夏目が朽葉と呼ばれた男に視線を投げる。
「お昼を頂きに来たに決まっているでしょう」
夏目、
昼定ふたつと秋月が強張った声のまま告げた。
はい、
とカウンターを回って夏目が厨房に入った。
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