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「繁盛なさっているようですね」
小鉢のざる豆腐に箸を付けながら朽葉が言った。
隣りに座った金髪の男が落ちつかなそうに、
きょろきょろと店内に視線を走らせる。
「……おかげさまで」
答える秋月の表情は硬いままだ。
「この間のお話は考えていただけましたか?」
きゅ、
と秋月の眉が寄せられる。
「その話はお断りしたはずですが」
「こちらとしては随分お譲りした条件のつもりなんですがね」
丸サングラスの下から視線がちらりと夏目に走る。
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