第1章

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ふっと朽葉の気配が鎮まる。 口を開きかけた夏目の手を、 沼田がぐいと引き寄せた。 「お前、 新しい板前か?」 朽葉を意識したまま、 夏目がぎょろりとした目の沼田を見返す。 「あの店、 辞めた方がいいぜ」 強く握られて、 掴まれた手首に痛みが走る。 「自分の身が可愛ければなあ!」
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