第1章

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「君に迷惑がかかるかもしれない」  辞めてもいいんだぞ、 と視線を外して言われて。 夏目の頬に血が上る。 「……なんで―――なんでそんな事言うんですか!」 その勢いに秋月が少しびっくりした顔になった。 「俺、 ここの従業員でしょう?一緒に頑張ろうって言ってくれたでしょう?」 そんな事言わないで下さいと、 子供のように切ない顔で言われて。 秋月が少し笑う。 「……すまない……悪かった」 とにかく弁護士に相談してみると言って、 秋月が思わし気な瞳をまた伏せた。
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