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このひとの側にいたい。
俺が、
守ってあげたい。
だって、
俺。
俺、
は―――このひと、
が。
不意に天啓のように舞い降りてきた認識。
このひとが―――好き、
なんだ。
あきづきさん、
と夏目の唇が動く。
黒い瞳に浮かぶ表情に秋月が途惑った。
「夏……」
唇から指が離されて。
なのに声が出ないのはどうしてなんだろうと、
夏目の瞳から視線を外せないままの秋月が思った。
脇にたらしたままの自分の指さえ動かせなくなって、
琥珀の瞳が大きく見開いた。
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