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そう……それだけ、
のはずなのに。
「昼になるぞ」
具合でも悪いのかと戻ってきた秋月に声をかけられて、
いえ!と夏目が慌てて立ち上がった。
十二時になると、
オフィス街からのOLとビジネスマンで町の中心街の飲食店は大賑わいになる。
「こんにちわー」
顔なじみのOL達が団体で入ってくる。
「あ、
良かった、
今日は一番乗りだ!」
狭い店はすぐに満員になり、
外に行列が出来はじめる。
「ここはお弁当とか、
やらないんですか?」
「そしたら混んでる時は買って帰るのに~」
「え、
それじゃ夏目さんの顔が見れなくてツマンナイ」
きゃらきゃらと笑う娘達に、
デザートの皿を運んだ夏目が笑いを返す。
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