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今日も誠太郎は携帯の画面を見ては閉じるの繰り返しだ。
腕立てを50回こなしたが筋力のパラメータが1も上がらない。
ベッドで横たわりながらため息をつく。
「かーちゃん、今日の夕飯何?」下の階にいる母親にメールを送信した。
数分も経たないうちに母からメールの返信が来た。
「今日ね、お母さん筋力を上げたいからプロテイン天ぷらにするわ。」と。
「かーちゃん、筋力いくつになったん?」とまた誠太郎はメールを母に返す。
「お母さん、まだまだよ、今ね筋力4980。あと少しで5000ね。」と。
「…まじかよ。俺の2倍あるよ…。」誠太郎はまたため息をついた。
誠太郎は筋力のつけ方にも悩んでいたが、脳力を上げるのが一番悩んでいた。
「あ~あ。脳力も上げないとな。歴史のテストあるし、最悪。聖徳太子とか脳力いくつだったんだろな。」
「学年トップの関田が脳力4万9千とか、あいつ人間じゃねぇわ。」と文句を言いながら渋々、脳力を上げるため、誠太郎は勉強をするために机に向かった。
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