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「これにて入学式を終わります。続きまして……」
ボッチでガタガタ震えていた俺ではあったが、あれから何とか己を奮い立たせて体育館へと入った。
…べ、別に俺は人見知りな訳ではないぞ?ただのコミュ症なだけだい!ε?(?>ω<)?з
……柄にもないことするんじゃなかったな(苦笑)何かやってて自分に鳥肌たったorz
特に何もすることもなく式が着々と進んでいく。取り敢えず、自分のことについて、簡単に触れておこう。
俺の名前は柊 千尋。今年、超名門男子校私立櫻堂(オウドウ)学園に、見事入学を果たした高校1年生。身長168cm、黒髪青目の美人系(だと、中学の時の友人が言っていた)。
俺が此処に入学した理由は、一つ上の兄が心配だったっていうのと、成績優秀者への待遇が良かったからだ。
一つ上の兄については、式が終わってから合流する予定だから、その時にまた、考えよう。今はただ、迫り来る睡魔との戦いにどう挑むかを思案するとk
「キャーーーーー!!」
「うおーーー!!」
「王道ktkr!!」
「!?」←あ、これ俺な(笑)
ビックリした。突然女みたいな叫び声が会場全体に響くから、睡魔とかそっちのけになってしまった。まぁ、有難いっちゃあ有難いが、危うくパイプ椅子から転げ落ちるところだった。
後、最後の奴、何か隣から聞こえてきた気がするんだが、気のせいか?
気のせいを払拭するべく隣のヤツを見たら、何か笑顔で鼻血垂らしてやがった。笑い方「ぐふふふふ腐…」って、何か怖い…。
ひとまずその鼻血何とかした方が良さそうだな。俺は制服のポケットからポケットティッシュを取り出して隣の奴に手渡そうとした。
…が、奴は気付かず笑ってやがるため、俺は先を尖らせたティッシュを奴の両鼻にねじ込むことにした。
…ねじ込み成功はしたが、それでも隣のヤツは気付かない。しかも、鼻血は止まることを忘れたかのようにドバドバ出てる。さっき詰めたばっかのティッシュがもう赤くなってるし!
大丈夫かと焦る俺は、壇上から俺を見つめる視線に、気付くことが出来なかったのであった。
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