第1章

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 今でも彼女が不幸にされていないか、確かめたくてこうして手紙を書き続けている。音楽愛好家と音楽恐怖症、いつか分かりあえたらと祈る気持ちをまだ捨てきれずに万年筆を便箋に走らせる。  ーー拝啓、お元気ですか。そちらの暮らしはいかがでしょうか・・・・・・。 あとがき  天才と呼ばれる人の自伝や逸話はたくさんあります。  そんな中で脅迫的に努力を続ける人も結構いると知りました。そういう人はどんな気持ちだろう、私がそんな人を書くならどんな感じだろうと思い、こんな風になりました。その道を究めることが目的ならよかったのにね。
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