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早速ファイルから資料を取り出す黒鳥。
資料には、二人の人物についての情報が写真付きでまとめられていた。
<一人目 一夜 零 十三歳 男性>
●誕生日 十月三日
●血液型 AB型
●身長 百五十五㎝ 体重 四十五キロ
●見た目 髪型、黒髪ショートカット。瞳、黒い少し茶色が混ぜっている。
●声変わりはしているが、身長が低いためよく、女の子に間違える事がある。
※彼自身、最初の頃は、訂正していたが、毎回のように間違えられるので、今では、自分の事を女子と間違えた人間に対しては、容赦なく睨みを効かせ一言も発する事無く自分は男性だと認識させている。
(写真)口は、笑っているのに、目だけ相手の目を逸らすことなく睨みつけている。
●彼が今まで、電話したバイト先の数、二十社。
※彼は、電話を掛ける前、その会社について、自分の足で調べる。調べる方法、会社周辺に住む人への聞き込み、会社の近くでの張り込み(土日祝日)、お客さんとして潜入捜査(飲食店の場合なら実際に食べに行く)
店の人、通行人に怪しまれないように、人なっこい人物を演技、服装もこの時だけは、仕事と腹を決め、女の恰好になる。
(写真)水色のシャツに花柄スカート。頭には、白いベレー帽。顔には、縁なし眼鏡。足元には、帽子と色を合わせた白いヒール。バックは、シャツと色を合わせた水色のミニバック。
●月に一回、黒縁眼鏡を掛けて、決まった時間に電話掛けている。
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