alone 一人で

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●これは俺の個人的な推測ですが、ゼロの人格は、彼の両親が亡くなったあの日にもう存在していたと思います。  この時、彼と一番仲が良かった友人の話では、零くんが時々、おかしなことを言ったり、自分の事を後ろから急に蹴ったり、けれどいつも決まって5分ぐらいで元に戻り、決まっていつも記憶をなくしている。  けれど、この当時、その友人は、彼の事を本当の友達と想っていたらしく、行為すら友情として受け止めていたらしいです。  当時の零くんは、周りに遠慮ばっかりして本当の気持ちをあまり言うタイプではなく、自分でなんでも抱え込むタイプで、唯一の友人にも本心を言わなかったらしいんです。  けれど、祖母である一夜雪見亡くなって、彼との友情が突然、終わりを迎えた。 ●数々の偶然が重なり、零の中でゼロの存在が大きくなり、ゼロが、零に殺意を抱く人間を消し去る存在になってしまい、ゼロが少しでも悪を感じたら、存在を消す(但し本当の殺しはしない。しばらく表舞台から消えて貰うだけ) ★  
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