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「弘武!逃げろは聞こえんのか」
後ろから将嗣にゲンコツを入れられ、俺は後ろに下がった。
「誰に雇われたか吐かせろ。何も言わないようであったら、
夜に船に乗せて某国のあたりに流れるように捨てて来い」
某国というのは、名前は言えないが国際交流のない、行けない国の事であった。
国交がなければ、一生帰って来られない。
「分かりました!」
数人の男が襲撃者を、連れて行った。
「弘武。俺は倍薬(ダブル)を許しているわけではないよ。
ただ俺達は警察ではない」
場所代を払え、売り上げの一割を奉納せよ。
その他、接待を受ける権利を貰うという。
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