特命!!

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その頃宮殿では、セトとオヌリスが懇談中だった。 「おい!オヌリス!お前確か遠方にいる者を連れ戻した者と言う称号があるな」 「えっ・・・えー確かに」 オヌリスは渋々応えた。 「なら、取り戻せるよなーイシスを」 「えー!ムリムリ!!方向違うし!あの時はヌビア(南)だし今度はビブロス(北)だから分からない」 「おいおい、オヌリスちゃーんセクメトを逃がした話し覚えているかーい」 セトは笑いながらオヌリスに問いかけた。 「あれは・・・気の緩みで・・・」 オヌリスは申し訳そうに話した。 「あの話しチャラにしてもいいぜ!」 セトはオヌリスを脅した。 「過ぎてしまった事をどうするつもりだ」 「アイアムキング!!俺様はファラオだ!こんなこと消せばいいのさ壁画から」 「できるのか?」 オヌリスは藁をもすがる思いでセトに言った。 「俺様を何の神だと思っている?破壊の神だ!こんなの朝飯前だ」 セトは笑いながら自慢した。 「わ、分かった。どうすれば・・・」 オヌリスは渋々承諾した。 「よし!イシスを捕まえろ!牢屋にぶちこめ!」
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